キョウチクトウ科 Apocynaceae
ラフマ Apocynum venetum
薬用部位: ユーラシア大陸の温帯に分布する多年草。花期6月頃。本邦には変種のバシクルモンvar. basikurumonが北海道、本州北部に分布する。根にはシマリン(cymarin)などの強心配糖体が含まれ有毒であるが、中国では心不全の治療に用いた。葉には強心配糖体はほとんど含まれず、d-カテキン、クエルセチン、ルチンなどのポリフェノールに富み、降血、利尿の目的で健康茶として用いる。最近、わが国でも羅布麻茶として輸入品が販売されている。ユーラシア西部では茎から採取される強靭な繊維を漁網、織物などに用い、漢名の羅布麻はそれに由来する。
ラフマ(羅布麻、Apocynum venetum)は、中国北部・西部原産のキョウチクトウ科の多年草。葉を薬草あるいは飲用(羅布麻茶)に用いる。
ロプノール(羅布泊)周辺に多く、昔は繊維を採って利用したことから羅布麻の名がある。民間で薬草あるいは飲用に用いられ、葉は羅布麻茶、燕龍茶などと称して市販もされる。
日本では北海道から東北地方日本海側に変種のバシクルモン(A. venetum var. basikurumon:アイヌ語名に由来、オショロソウともいう)が自生する。
バシクルモン属は北半球の温帯に広く分布し、急性毒性の強い強心配糖体を含む種もある。学名Apocynum はギリシャ語で「犬除け」の意味で、犬に毒性があるためともいわれる。
ラフマ葉は毒性成分をほとんど含まず、ケルセチンなどのフラボノイドを多く含むことが明らかにされている。ただし根には強心配糖体があり有毒とされる。
