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アクジツ 悪実

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ゴボウ(牛蒡または牛旁、学名: Arctium lappa L. )は、キク科の多年草。ユーラシア大陸原産。
日本で自生はしていないが、縄文時代には渡来したと考えられている。根や葉を食用とする。茎の高さは1mほど、主根の長さは品種にもよるが50cm~1mほどある。花期は6~7月。紫色のアザミに似た総苞にトゲのある花を咲かせる。

日本では根を食用としてきんぴらや天ぷらのかき揚げなどに使われるほか煮物に用い、近年では細切りにした根を湯掻いてサラダにもする。日本と朝鮮半島以外では根を食材としないが、ヨーロッパなどでは初夏に若葉をサラダとして食べることもある。

日本には薬草として中国から伝来。薬草としては発汗利尿作用のある根(牛旁根(ごぼうこん))のほか、浮腫、咽頭痛、解毒に用いる種子(悪実(あくじつ)、または牛旁子(ごぼうし))を用いる。日本では乳腺炎に種をそのまま食べるか、煎じる使用法も有効として民間に口伝で知られる。 繊維質が多く、便秘予防に効果があるとされる。 ゴボウの根の部分を野菜として利用するのは日本と朝鮮半島だけの特徴であり、先述の様に葉の部分を野菜として、根の部分を漢方薬として使用される事が多い。
競走でほかの選手を一気に抜き去ることを牛蒡抜きと言う。これは、『広辞苑』などによると、「(牛蒡を土中から引き抜くように)一気に抜きあげること。(第5版)」などとあるが、これは実際には間違いである。というのも、ゴボウはそれ自体が長く、根毛も多い。すなわち、土との接触面積が大きく摩擦も大きいため、するっと抜くことができないからである。事実、農家では、ゴボウは「抜く」ものでなく、「掘る」ものと認識されている。この言葉はむしろ、抜きにくいゴボウを一気に抜くことができるほどの力を持っている、という意味で用いるほうが正確であろう。

なお、「牛蒡抜き」という言葉には、座り込みなどを行う人物を力ずくで排除するという、原義に近い用法もある。

方言としては、「ごんぼほり」(牛蒡堀り)というのがある(南部地方など)。ぐずぐず不平を言って譲らない、酔ってくだを巻く(時に居座る)、強情である、ふてくされる(特に子供)、といった態度(あるいはそのような態度の者)ぐらいの意。なだめたり、お引き取り願うことはゴボウを「掘る」ことと同じくらい難儀であることから、であろうか。

アキョウ 阿膠

ゼラチン(Gelatin)は、動物の皮膚や骨、腱などの結合組織の主成分であるコラーゲンに熱を加え、抽出したもの。タンパク質を主成分とする。

ゲル化剤としてゼリーなどの食品に用いられるほか、工業製品にも利用されている。化学的には、コラーゲン分子の三重螺旋構造が熱変性によってほどけたものを主成分とする混合物である。

日本では、主に食品や医薬品などに使われる純度の高いものをゼラチン、日本画の画材および工芸品などの接着剤として利用する精製度の低いものを膠(ニカワ)と称している
精製された純度の高いものは無味無臭。ゼラチンのコロイド水溶液は熱する事によりゾル化して溶け、冷やす事によりゲルとなって固形化する性質を持つ。水分との混合割合により固形化する際の堅さを調節できる。

主にウシやブタの皮や骨などを利用して生産されているが、宗教上の理由などからタブーの対象となる動物を避けて素材を選定し、作られる場合もある。また、膠にはシカやウサギの皮革、ニベなどの魚のうきぶくろなどから作られたものも重要である。

接着剤である膠として5000年以上前の古代から利用されていたと考えられている。シュメール時代にも使用されていたとも言われており、古代エジプトの壁画には膠の製造過程が描かれ、ツタンカーメンの墓からは膠を使った家具や宝石箱も出土している。中国では、西暦300年頃の魏の時代にススと膠液を練った「膠墨」が作られたとされ、また6世紀頃には現代とほとんど変わらない膠製造の記録も見られる。

中国から日本に膠が伝わったのは日本書紀などの記述から推古天皇の時代、「膠墨」としてもたらされたものと考えられている。食材としての伝来は遅く明治以降、欧米の食文化の到来とともにゼラチンとして知られる事になったが、食用のゲル化剤としては和菓子などに用いる寒天や葛粉など多糖類系統のものが既に広く用いられていた事もあり、昭和10年頃、国内で食品にできるだけの純度に精製する技術が確立して後、ようやく食品用ゼラチンが普及する事となった。

医薬品
飲み薬に使用されている各種のカプセルの他、錠剤やトローチなどにも使用されている。
水分量を増やし流動性を高めたゼラチンを用い、嚥下障害のある患者への水分補給などにも使用されている。
湿布薬にもゼラチンが用いられており、多用されている日本では特に使用率が伸びている。
ゼラチンには止血作用があるのでゼラチンスポンジとして手術時に使われる。やがて体内で吸収されるので除去する必要はない。また、ゼラチン加水分解物を止血剤として注射することもある。
ロバ(ウシの場合もある)の膠(ゼラチンとして精製する前のもの)を阿膠(あきょう)といい止血作用のある生薬である。阿膠は効能を表示しない限りは法的に食品扱いである。

アガリクス

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アガリクス(Agaricus)

ハラタケ科ハラタケ属の学名(ラテン名)。
ハラタケ科ハラタケ属のキノコヒメマツタケの俗称。

アガリクス(Agaricus)とはのキノコヒメマツタケの俗称。免疫賦活作用から予防・抗癌作用があるとして日本ではサプリメントとして広く服用されていた。ヒメマツタケはアガリクスの他にカワリハラタケとも呼ばれている。

ハラタケ属のキノコにはハラタケ、ツクリタケ、シロオオハラタケなどがある。

サプリメントとしてのアガリクスは手軽に手に入る反面、副作用や成分による被害も出ている。最近、製品によっては癌プロモーター作用を持つ成分が含有されていることがあると報告がされた。

一般にブラジル原産の和名ヒメマツタケ (アガリクス・ブラゼイ・ムリル Agaricus blazei Murril) の事をアガリクスと称し、そのキノコを原料とした健康食品として広く販売されている。かつては非常に高価であったが、1990年代に栽培方法が確立され手に入りやすい存在となった。

このキノコはブラジルより種菌が日本に持ち込まれ、1970年代後半から日本で人工栽培され、最初ヒメマツタケとして販売が始まった。その後いくつかの研究機関から抗腫瘍効果(免疫療法)や血糖値降下作用等が報告され、注目が高まった。1990年代中頃より、いわゆるアガリクスブームが始まり、サプリメントとして乾燥キノコや抽出エキス等が販売されるようになり、日本国内で300億円以上とも言われる巨大な市場を形成した。

そして、アガリクスによって「癌が治った!」というような本も多数出版されている。しかし、こうした本の多くはいわゆるバイブル商法で用いられる「バイブル本」であり、問題とすべき点が多い。

原料は子実体と菌糸体のどちらが、抽出方法は酵素処理法と熱水抽出法どちらがいいかなど確実な事はわかっていない。また、アガリクスと称して売られているものの中にはハラタケ属のキノコであってもヒメマツタケでないものも多数流通している(もっともハラタケ属の学名がAgaricusであるので間違った用法ではない)。

また、アガリクス製品によると思われる副作用では重篤な肝機能障害で死亡例も報告されている(厚生労働省の判断では因果関係がはっきりしないとされている)。国立医薬品食品衛生研究所が流通する商品について検査した結果、キリンウェルフーズ社の「キリン細胞壁破砕アガリクス顆粒」について、発ガン作用を助長・促進する作用が認められたため平成18年2月13日、販売停止と回収を求め、同社はそれに応じた。また同社は該当製品に留まらず、アガリクスを含む全製品の販売停止と回収を決定した。なお、該当製品以外に同時に2製品を試験したが、その製品からは癌プロモーター作用は認められていない。

免疫の働きを活発にする可能性がある。結果として癌の発生予防や増殖抑制が期待され、また癌治療に伴う副作用の軽減、免疫賦活作用により薬剤治療の効果の向上が望めると言われる場合がある。また糖尿病や高脂血症の予防作用を持つとも言われている。しかし国立健康・栄養研究所は、免疫の活性化を含め本当に効果があるか判断できるような有効なデータは2007年現在報告されていないとしている。

日常生活で摂取される食品と同等のものであり、副作用が起こる可能性やその危険性は低いと言える。それ故、サプリメントとして継続して定期的に摂取する事で予防や改善の効果が期待できる可能性があるが、前項でも述べたとおり効果を判断するのに有効とされるデータは現在のところ無いとされる。また、サプリメントには品質にばらつきがあり一定以上の効果が望めない為、治療としては適さないと言える。

アガリクスの中に癌プロモーターの作用を有する成分が報告されたが、製造会社によって含まれていない製品もあり、今後さらなる発表を待つ状態となっている。

ワサビノキ

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ワサビノキ科 Moringaceae
ワサビノキ Moringa oleifera
薬用部位: インド原産で現在は熱帯に広く栽培される半落葉小高木。若葉は適度な辛みがあり、熱帯では野菜として利用される。根は特に辛みが強く、香辛料としてワサビダイコンの代用とする。薬用としては根をトウガラシのように外用して皮膚刺激薬とするほか、様々な用途がある。

ローマカミツレ

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キク科 Asteraceae
ローマカミツレ Anthemis nobilis
薬用部位: 欧州原産の多年草。花期7~9月で写真は開花前。乾燥した頭花をローマカミツレ花と称し、健胃、強壮、ヒステリーに用いる。芳香と苦味があり、ビールの苦味付けに利用することがある。全草を水蒸気蒸留して得た精油をローマカミツレ油と称し、リキュールや香水に利用する。精油成分はビサボラン、グアイアン系セスキテルペンからなり、成分相はカミツレに似る。グアイアンセスキテルペンの一種で主成分の一つであるカマズレンは蒸留中に二次的に生成したものである。

ローズマリー

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シソ科 Lamiaceae
ローズマリー Rosmarinus officinalis
薬用部位: 地中海地方原産の常緑低木。花期11~3月。全草を筋肉リウマチ、神経炎に外用する。葉をローズマリー葉と称し、皮膚刺激、疥癬の治療に用いるほか、精油(ローズマリー油)を多く含み香辛料として広く利用される。成分としてはカフェー酸二量体ローズマリー酸(rosmarinic acid)を含み、低分子ながらタンニン活性を示す。別名マンネンロウ。

レンギョウ

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モクセイ科 Oleaceae
レンギョウ Forsythia suspensa
薬用部位: 中国原産の落葉低木。花期3~4月。果実を生薬レンギョウ(連翹)と称し、消炎、利尿、解毒、排膿を目的とした荊芥連翹湯などの漢方処方に配合される。成分としてオレアナン系トリテルペン、ルチン(rutin)などのフラボノイド配糖体を含む。

レンギョウ(連翹)とは、広義にはモクセイ科レンギョウ属の総称(それらから品種改良で作られた園芸品種をも含める)。狭義には、レンギョウ属の種の一つ、学名 Forsythia suspensaの和名を指す。一般には広義の意味で称されることが多い。季語は春である。

レンギョウ(学名 Forsythia suspensa)は中国原産の落葉性低木広葉樹。雌雄異株。別名、レンギョウウツギ(連翹空木)。古名は、いたちはぜ、いたちぐさ。中国名は黄寿丹。英名はゴールデンベル(Golden Bells , Golden bell flower)。

属名の Forsythia は、19世紀初頭にイギリスの王立植物園の監督官を務めた園芸家ウィリアム・フォーサイス(William A. Forsyth , 1737 - 1804年)に因み、種小名のsuspensa は枝が“垂れる”意味である。

日本への渡来は古く、『出雲風土記』や『延喜式』にもレンギョウの名前が見られる。(薬用として平安時代初期に渡来したといわれているが、実際に渡来した時期は定かではなく、江戸時代前期に栽培の記録があることから江戸時代だという説もある。)

和名のレンギョウは、漢名の連翹を音読みしたものであるが、実は誤用されたものであった。そもそも原産地の中国で連翹とは、トモエソウ(学名:Hypericum ascyron、中国名:連翹(大連翹))もしくはオトギリソウ(学名:Hypericum erectum、中国名:小連翹)のこと。これらどの実も薬用されていたこともあって日本では、現在のレンギョウの実が連翹と誤って売られるようになり、ついにはレンギョウが連翹として認識されるに至った。しかし、現在も中国において連翹と書くとトモエソウもしくはオトギリソウのことを指す。

繁殖力が旺盛で、よく繁る。樹高は1~3メートルまで育ち、半つる性の枝は湾曲して伸び下に垂れ、地面に接触すると、そこからも根を出し新しい株が出来る。枝は竹のような節を持つ。また、枝の髄が早期に消失するため、節の部分を除いて中空になる。(このことから“空の木”、レンギョウウツギ(連翹空木)という別名が付いた。この呼称は最初、本来の連翹(トモエソウ)との誤用に気付いた時、区別するために使われた。)

まだ葉が芽吹く前の早春(3~4月頃)、2~3センチの黄色い4弁の花が、細い枝に密に多数開く。その花が咲き終わる頃、入れ違うかのように今度は、緑色の葉(長さ3~10センチ、幅2~5センチの長卵型。葉先は鋭尖で、葉縁にまばらな鋸歯がある。)が対生に芽吹き、それが秋になると濃緑色、概憤色(くすんだ黄緑色)、紫色と順に変色し、最後に落葉する。付いた果実は漢方薬として用いられる。

レンギョウ属には、7種(アジアに6種とヨーロッパに1種)の原種、および幾つかの園芸用に交配された雑種がある。どの種も黄色い4弁の花が特徴的である。中国・朝鮮半島・ヨーロッパ各地でも多く植栽され、春を告げる花として知られている。

中国原産種として、上記のレンギョウ(学名:Forsythia suspensa,中国名:黄寿丹)の他、ギラルディアナ(学名:Forsythia giraldiana,中国名:和秦翹)、シナレンギョウ(学名:Forsythia viridissima,中国名:金鐘花)がある。そのシナレンギョウの変種といわれるのが、朝鮮半島原産種のチョウセンレンギョウ(学名:Forsythia ovata (Forsythia koreana,Forsythia viridissima var. koreana)、朝鮮名:ケナリ(개나리))である。チョウセンレンギョウは、朝鮮半島ではカラムラサキツツジ(朝鮮名:チンダルレ(진달래))と共に、春の訪れを告げる花として親しまれている。

日本の公園や庭木などで「レンギョウ」として一般的に植栽されているのは、レンギョウ、シナレンギョウ、チョウセンレンギョウである。耐寒性耐暑性に優れているため、日本全国に分布している。大気汚染や病虫害にも強く、どんな土壌でもよく育つ事から、庭木、公園、垣根に用いられることが多い。

これら3種はよく似ているが、幹を縦に切ると、レンギョウは芽の出る部分以外が中空、シナレンギョウは芽の出る部分を含み細かい梯子状の髄があり、チョウセンレンギョウは芽の出る部分以外に細かい梯子状の髄がある。また、レンギョウ、チョウセンレンギョウの枝は弓なりに長く伸び下垂するが、シナレンギョウは枝が直立し上向きに張って伸びる傾向があるため、園芸業界では、それぞれ「シダレレンギョウ(ツルレンギョウ)」「キダチレンギョウ」と区別して呼ぶことがある。

先述したように、日本で一般に植栽されているレンギョウ類の多くが、シナレンギョウ、チョウセンレンギョウと外来種である。しかし、日本にも一部の地域に自生している野生種がある。中国地方の石灰岩地に分布しているヤマトレンギョウ(学名:Forsythia japonica)と、瀬戸内海の小豆島の石灰岩地に分布しているショウドシマレンギョウ(学名:Forsythia togashii)である。

これら日本原産種は他のレンギョウ類に比べて開花時期が4月~5月頃と遅い。ヤマトレンギョウは葉に先立って花を咲かせ、ショウドシマレンギョウは葉の展開と同時期に独特の緑色を帯びた黄色い花を咲かせる。

この2種は、全国的にも限られた地域にしか分布しない固有種で、森林開発、人工造林、園芸採取などによって現在の生育地で絶滅すると野生状態では地球上から完全に消滅してしまうことになるため、(国際自然保護連合(IUCN)のレッドリストに準拠した)環境省のレッドリストによって、絶滅危惧種に指定されている。

バルカン半島原産種の、セイヨウレンギョウ(学名:Forsythia europaea)がある。アルバニア、セルビア、モンテネグロの一部に自生している。

レンテンローズ

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キンポウゲ科 Ranunculaceae
レンテンローズ Helleborus orientalis
薬用部位: 欧州原産の常緑多年草。花期12月~2月。葉を麻酔や下剤として用いていたが、強心配糖体ヘレブリンを含むので毒性が強く利用は難しい。本種はしばしばクリスマスローズと称されることが多いが、真のクリスマスローズはH. nigerであり、わが国ではHelleborus属で園芸用に栽培されるものをクリスマスローズと称することが多い。

レモングラス

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イネ科 Poaceae
レモングラス Cymbopogon citrarus
薬用部位: インド原産とされる多年草で、熱帯~亜熱帯に広く栽培される。葉には精油に富み、レモングラス油の製造原料とする。主成分としてシトラール(citral)が70~80%を占め、レモンに似た香りがある。最近、ハーブ茶原料としても人気がある。

ラフマ

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キョウチクトウ科 Apocynaceae
ラフマ Apocynum venetum
薬用部位: ユーラシア大陸の温帯に分布する多年草。花期6月頃。本邦には変種のバシクルモンvar. basikurumonが北海道、本州北部に分布する。根にはシマリン(cymarin)などの強心配糖体が含まれ有毒であるが、中国では心不全の治療に用いた。葉には強心配糖体はほとんど含まれず、d-カテキン、クエルセチン、ルチンなどのポリフェノールに富み、降血、利尿の目的で健康茶として用いる。最近、わが国でも羅布麻茶として輸入品が販売されている。ユーラシア西部では茎から採取される強靭な繊維を漁網、織物などに用い、漢名の羅布麻はそれに由来する。

ラフマ(羅布麻、Apocynum venetum)は、中国北部・西部原産のキョウチクトウ科の多年草。葉を薬草あるいは飲用(羅布麻茶)に用いる。

ロプノール(羅布泊)周辺に多く、昔は繊維を採って利用したことから羅布麻の名がある。民間で薬草あるいは飲用に用いられ、葉は羅布麻茶、燕龍茶などと称して市販もされる。

日本では北海道から東北地方日本海側に変種のバシクルモン(A. venetum var. basikurumon:アイヌ語名に由来、オショロソウともいう)が自生する。

バシクルモン属は北半球の温帯に広く分布し、急性毒性の強い強心配糖体を含む種もある。学名Apocynum はギリシャ語で「犬除け」の意味で、犬に毒性があるためともいわれる。

ラフマ葉は毒性成分をほとんど含まず、ケルセチンなどのフラボノイドを多く含むことが明らかにされている。ただし根には強心配糖体があり有毒とされる。

ルリジサ

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ムラサキ科 Boraginaceae
ルリジサ Borago officinalis
薬用部位: 欧州南部、アフリカ北部原産の1年草。花期4~5月。全草をボラーゴと称し粘滑、解熱、利尿薬として用いる。

ヨロイグサ

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セリ科 Apiaceae
ヨロイグサ Angelica dahurica
生態、薬用部位: わが国では九州に自生するとされる大型の多年生草本。花期5~7月。根を生薬ビャクシ(白芷)と称し、鎮痛、鎮静の効があるとして五積散などの漢方処方に配合される。

ラウオルフィア

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キョウチクトウ科 Apocynaceae
ラウオルフィア Rauwolfia serpentina
薬用部位: インド原産の低木で、根を印度蛇木と称しインドの伝統医学アユルベーダ医学で用いる。インドールアルカロイドであるアジマリン (ajmaline)、レセルピン (reserpine)はそれぞれ抗不整脈薬、降圧薬として用いる。

ヨモギギク

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キク科 Asteraceae
ヨモギギク Tanacetum vulgare
薬用部位: 欧州から中国、朝鮮に分布する多年草。花期7~10月。全草に樟脳に似た芳香があり、回虫などの駆除、健胃、食欲増進、通経などに用いられる。いわゆるハーブのタンジーは本種であり、調味料、芳香剤としても用途がある。

セイヨウイチイ

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イチイ科 Taxaceae
セイヨウイチイ Taxus baccata
薬用部位: 欧州全域と西アジアの一部に分布する常緑高木。熟すと赤熟する仮種皮は甘味があって食べられるが、種子は有毒である。種子を瀉下、鎮咳薬、葉を駆虫薬とする。葉、種子にタキサン系ジテルペンを多く含む。特に、葉に含まれる10-deacetylbaccatinは抗癌薬タキソール(taxxol)、タキソテール(taxotere)を半合成する原料として重要である。

ヨーロッパカンゾウ

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マメ科 Fabaceae
ヨーロッパカンゾウ Glycyrrhiza glabra
薬用部位: 欧州~中国西部のユーラシア原産の多年生草本。本種の根及びストロンは欧州で、古来、生薬リコリス(licorice;甘草)として薬用に供せられてきた。一方、漢方処方の7割に配合される生薬カンゾウ(甘草)は同属種のウラルカンゾウGlycyrrhiza uralensisを基原とする。主成分はオレアナン系サポニンで甘味のあるグリチルリチン(Glycyrrhizin)であり、通例、5~8%含まれる。そのほか、周皮にはイソフラボノイド、フラボノイド系成分が多く含まれ、その主成分はイソフラバン系のグラブリジン(glabridin)であり、強い抗酸化作用、チロシナーゼ阻害作用があり、化粧品添加物として用いられる。わが国では本種は専らグリチルリチン、グラブリジンの製造原料として用いる。

ユズ

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ミカン科 Citraceae
ユズ Citrus junos
薬用部位: 中国原産の常緑小高木でわが国の一部地域で野生する。花期5~6月。果実は酸味強く、食用に適さないが、香がよく調味賦香料として用いる。ミカンの仲間としては耐寒性があり、東北地方まで栽培可能である。

ヤマノイモ

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ヤマノイモ科 Dioscoreaceae
ヤマノイモ Dioscorea japonica
生態、薬用部位: 本州、四国、九州の山野に生えるつる性多年草。花期は7~8月。写真は雄株で雄花をつけるが、花冠はほとんど開かない。根茎(→こちらへ)を食用とするほか、周皮をのぞいたものを生薬サンヤク(山薬)と称し、滋養強壮、止瀉などの目的で八味地黄丸、啓脾湯などの漢方処方に配合される。成分としてステロイド系サポニンを含む。葉腋にムカゴをつけ、これも食べられる。名は「山の芋」だが、本種の根茎が食べられるので、里に栽培するサトイモ(里芋)に対して名付けられたのであろう。

ヤマノイモ(山芋)は、ヤマノイモ科ヤマノイモ属の1種 Dioscorea japonica の標準和名、あるいは D. japonica の芋として発達した担根体。ヤマイモ、ジネンジョ(自然生、転じて自然薯)とも。

ただし、中国原産で17世紀に日本に移入されたナガイモ D. batatas やダイショ D. alata のことをヤマノイモ、ヤマイモと呼ぶことがある。古くは薯蕷と書いてヤマノイモと読んだが、これも本来はナガイモのことである。また、ヤマノイモ属の食用種の総称ヤム (yam) をヤマノイモ、ヤマイモと訳すことがある。

Dioscorea japonica は、本州から四国・九州および、朝鮮半島、中国に分布する雌雄異株のつる植物で、細長いハート形の葉を持ち、夏には葉腋から穂状の花序を付ける。果実は大きな三つの陵があり、それぞれの陵が中に種子を含んでいる。種子のほかに、葉腋に発生するむかごによって栄養生殖する。地下には一本の芋がある。芋は地下深くへとまっすぐに伸び、1メートルを越えることもある。地上部の成長にしたがって芋は縮小し、秋には新たな一本の芋と置き換えられる。

元来は野生のものであるから、山へ行って掘ってくるものであった。ただし、うまいものは他の動物にも魅力がある。たいていの場合、イノシシとの取り合いになり、遅ければ、ほじくり返した跡ばかりを見る。

秋になって地上部が枯れる頃が芋の収穫時期である。枯れ残った蔓を目当てにして山芋を探す。芋を掘るには深い穴を掘らねばならないので、なるべく斜面の所を探す。掘る道具としては、大人の背丈ほどの鉄の棒で、先端が平らになったようなものを持つ。蔓が地面に入り込んだところを特定し、その周辺を深く掘り下げてゆき、芋を掘り出す。先端まで掘り出すには注意と忍耐がかなり必要になる。うまく掘り出せた場合、蔓の先端に当たる芋の端っこを残して、穴を埋めるときにこれも埋めておく。そうすれば、来年も芋にありつけるわけである。

現在では、畑でむかごから栽培されており、流通は栽培ものが多い。畑の地下深く入る芋は収穫にはむかないので、長いパイプの中に栽培する。

小売店などではヤマノイモ(自然薯)とナガイモを混同して販売しているものを見掛けるが、ナガイモはヤマノイモ(自然薯)と異なり日本原産の野菜ではなく、また山野に野生化することも無い。ヤマノイモとナガイモとでは染色体の数も異なる。

基本的に、ナガイモと共通である。ヤマノイモとして売られていても、ナガイモであることもある。

長く伸びる芋を食用にする。この芋に含まれるデンプンは非加熱状態でアルファ化しているため生食でき、すりおろしてとろろにする調理法が代表的。薯蕷、きんとんなど、和菓子の材料にもなる。むかごは主に加熱調理(生食も可)して食用にする。

山薬(さんやく)は、本来はナガイモの漢名だが、生薬としては、皮を剥いたヤマノイモまたはナガイモの根茎を乾燥させたものをいう。これは日本薬局方に収録されている生薬で滋養強壮、止瀉、止渇作用があり、八味地黄丸(はちみじおうがん)、六味丸(ろくみがん)などの漢方方剤に使われる。

ヤナギハッカ

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シソ科 Lamiaceae
ヤナギハッカ Hyssopus officinalis
薬用部位: 地中海地方から南西アジア原産の亜低木で、幾つかの亜種に分割されることもある。地上部をヒソップと称し、盗汗、慢性気管支炎、健胃、リウマチに用いるほか、ハーブティーとしても利用される。精油をヒソップ油と称し、薬用やリキュールに用いる。

ヤマゴボウ

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ヤマゴボウ科 Phytolaccaceae
ヤマゴボウ Phytolacca esculenta
薬用部位: 中国原産で本邦各地に稀に栽培から逸出した個体が見られる多年草。根を商陸(ショウリク)と称し、利尿、鎮咳、去痰薬とする。花期は5~7月。有毒植物。市販の「ヤマゴボウの味噌漬け」は本種ではなく、マリアアザミである

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